「いってきま~す!」


化粧完璧!服完璧!ヘアスタイル完璧!


玄関にある鏡で最終チェックして、私は家を後にした。


「彗斗もう来てるかなぁ…」

待ち合わせは18:00。

少し小走りで私は駅へ向かった。


駅に着くと、帽子を被ってキョロキョロしている彗斗がいた。


「嘘…」


そして、その隣には見覚えある姿


「陽~菜!こっち!」


私の姿に気付いたのか彗斗がこっちに向かって手を振る。


「緋呂くん…」


私はポツリと呟いて俯きながら彗斗たちがいる場所へ向かった。