♪~♪~♪~‥


「ん?」


着メロが鳴っている携帯を手に取り、誰なのか確認する。

(彗斗だ…)


そんなことを思いながら私は受話器ボタンを押した。


「もしもし…?」

「陽菜?今大丈夫?」

「大丈夫だよ?」

「良かった!いきなりだけどさ~明日祭り行かない?!」

「祭り…?」

「おん♪明日隣町にある祭り一緒に行かん?良かったらでえぇけど…」

「いいよっ!」


あたしがそう返事すると彗斗はすごく喜んでいた。


「ほな、明日♪」
「はぁい。」


彗斗が電話を切ったのを確認して私は携帯を閉じた。

…祭りかぁ。
もうそんな季節なんだねぇ。


そんなことを思いながら家に向かう。