「よし!チャッピー遊んで来い!」

「わんっ!」


公園に着くなり緋呂くんは紐を離した。


「大丈夫なの?!」

「うん。ちゃんと躾してるし、心配ないよ。それにこれがチャッピーの散歩なんだ」


私は納得しながら走り回るチャッピーを見つめた。


何かを懸命に追いかけながら走るチャッピー。

その姿は本当に愛らしかった…


「そういえば陽菜ちゃん、こんな時間まで何してたの?学校はもうとっくに終わってるよね?」

「彗斗と話してたの。」

「へぇ~♪二人は呼び捨てで呼び合う仲なんだぁ」

「…違うよ!」


動揺なんてしなかった。
私にとって彗斗は友達で…だけど緋呂くんから見たらそういう関係に見えてるのかな。


そう思うとなんか悲しかった。


胸がズキズキ痛んだ…