「じゃあね。」

「ばいばぁい♪…結局好きな人居るのか分かんなかったなぁ。」


そう呟いて私は家へと歩き始めた。


まさか彗斗がジッと私を見つめているなんて気付かなかった。






「陽菜ちゃん?」

「緋呂くん?!」


後ろを振り向くと犬を連れて歩いている緋呂くんがいた。


…私服の緋呂くんもかっこいいな。


って!私なに考えてんの//


「…さ、散歩?」

「あぁ…うん!この時間帯はいつも散歩してるんだ。」


緋呂くんは犬をチラッと見てそう答えた。


「可愛い~♪ダックスフンド?」


見上げるように私を見る犬を見て私は目が離せなかった。


「うん。良かったら一緒に散歩する?」


私は即答で「うん!」と答えた。