「今日放課後話あるんだけど…」

「分かった。」



俺は早速梨華の教室に行って話があることを伝えた。


これでもう後戻りは出来ない…


今日俺はずっと想いを寄せて来た人に告白するんだ…



キーンコーンカーン…


「みんな気をつけて帰れよー」


気付けば放課後。
さっき授業が終わったと思っていたのに…

こういう時、時間が過ぎるのは本当に早い


チャイムが鳴ったと同時に先生はそそくさと教室をあとにした。


「陽菜ちゃん!」

「ん?」

「行ってきます…。良かったら待ってて」


俺は逃げるかのように教室を後にした。


階段を下りると、梨華はもうそこにいた。


(…落ち着け。)



ドキドキ鳴る胸を沈めるように俺は何度もその言葉を繰り返した