「…そんなに好きなら告白したら?」


突然陽菜ちゃんがそんなことを言うもんだから俺はびっくりして陽菜ちゃんの横顔をマジマジと見てしまった。


ふざけて言ってるんだと思った。でも俺を真剣に見るまなざしはとても冗談なんかに見えなかった…



「フラれるって分かってるのに?そんなの惨めじゃん。」


そりゃあ陽菜ちゃんから見たら俺はみっともない奴なのかも知れない…


でも俺だって必至なんだ。


「告白しろ」と簡単に言う陽菜ちゃんに俺はちょっとだけイラついた。


「だったら…そうやっていつまでも悩んでなよ!一人で悩んで…振られたらいいよ。…緋呂くんなんか大っ嫌い!」


陽菜ちゃんは涙目になりながらそう叫んだ。



「陽菜ちゃん…」


…そうだった
陽菜ちゃんはいつも俺のこと応援してくれてたのに‥


なのに、俺…
陽菜ちゃんにこんなこと言わせて…なにやってんだって感じだな。