「陽菜ちゃん、おはよっ!」

「おは…よ」


私は俯きながらそう答えた。


緋呂くんの顔なんて見れるわけがない。


「今日放課後…待っててくんないかな。」

「え?」

「今日梨華に告白…する。陽菜ちゃんに一番に伝えたいから待ってて欲しいんだ」

「分かった!」



いよいよ今日、緋呂くんは梨華に告白する。


ずっと大切にしてきた気持ち‥


幼い頃からずっと好きだった初恋の人に緋呂くんは今日‥告白するんだ。



結果はどうなるかは分からない…


「…うしっ!頑張らねぇと。」


「頑張れ♪」

そんなことを言いながら緋呂くんと私は学校へ向かう