その日の帰り道、いつものように学校の坂を下りている時だった。


ふと前に目線を向けるとどこか見覚えのある背中が私の視界に入る。



その背中はいつもよりも小さく感じて何故か私は目が離せなかった。


彼のあとを着いて行くとある場所へ着いた。

そこは私がいつも近道として使っている公園…


私は少し早歩きで着いて行く。



「緋呂くん…?」


確信はなかったけど彼の背中に向かって私は呼び掛けた。


「陽菜ちゃん…」


私の思った通りだった。
小さく見えた背中は緋呂くんの背中だったんだ…