「俺なんか飲み物持っていくから先に行ってて?」


「いいよ!あたしも手伝う!」



私がそう言うと「ありがとう」って笑顔で言ってリビングまで案内してくれた。


リビングに入るとでかいテレビが私を迎えてくれた。
多分…家にあるやつより何倍も大きいヤツ。



そんなことにビックリしていると緋呂くんは突然クスクスと笑い出した。



「陽菜ちゃんて分かりやすいよね(笑)」


緋呂くんに見られたことに恥かしくなり、誤魔化すために話を変えた。



「ごめんね緋呂くん。突然家に押しかけて…彗斗がどうしても来たいって…」



私がそう言うと緋呂くんは「気にしなくて大丈夫だよ」って優しく言ってくれた。