そこには少し照れくさそうに言う緋呂くんがいて…
なんだか私もつられて照れてしまった。



゛俺も照れてるよ゛


そんな風に言ってくれてる気がして…すっごく嬉しい気持ちになった。



「…ヘックシュン」



あ…
そう言えばさっきからずっと雪の中座ってたんだった。



ふと雪が落ちていく様子を見れば緋呂くんの鼻のてっぺんに真っ白な雪が舞い降りる。



緋呂くんも両目でその雪を見つめていた。



「……雪だ。」


そんな緋呂くんの言葉に私は小さく頷いた。