「梨華…俺知ってるんだ。


梨華には好きな人がいるってことも


本当は…今すぐにでもソイツの傍に行きたいってことも。


本当は前々から気付いてた
でも…気付かないフリした。だって俺は梨華がずっと好きだったんだ



だから絶対手放したくなかった!やっと…やっと手に入れたのに。


だから知らないフリして梨華とずっと一緒にいた。



でも…
無理だ。



もう梨華とは一緒には居られない。


早く…行けよ。」



俺はベンチから立って梨華に顔を見られないようにした。


多分…今の俺は目茶苦茶ダセェ顔してるから。