「ねぇ!どこ行くの?」 「今日はさ、ブラブラ散歩しねぇ?」 「え?」 「たまにはいいじゃん。行こうぜ」 俺はそう言って梨華の手を取った。 歩き出したはいいものの… 梨華と何話せばいいだろ。 「ねぇ。ベンチ座ろ?」 「あぁ…」 梨華が指差した場所に目線を向けるとベンチがあった。 俺と梨華はベンチに座り、一息つく。