「おまたせぇ♪」



待ち合わせで梨華を待ってるとちょうどぴったりの時間に梨華はやってきた。



いつもは寝坊とかするのに珍しい…
それに今日は一段と可愛い気がする



そんなことを思いながら見ていると梨華がクスッと笑って「なあに?なんかついてる?」と聞いてきた。


俺は照れ隠しで「別に…」とそんなそっけない返事をしてしまったんだ



「どこ行く?てか明日用事でもあるの?」


「いや…後で話すよ。行き先はもう決めてあるんだ。行こ」



俺がそう言うと「わーい♪楽しみ♪」とニコニコ笑いながら梨華は言った。


いつも見ている梨華の笑顔。その笑顔は本当の笑顔なの…?



ふと脳裏に浮かんだ昨日の梨華の笑顔。



…やめよ。
今日だけはそんなつまらないことを考えたくない


今日は最後なんだ。
梨華と居られる最後の日…



しっかり目に焼き付けよう…