「緋~呂!遅いっ!」 「わりぃ。」 …やっとの思いで手に入れたんだ。 ずっと好きで、 ずっと大好きで。 梨華を想わない日はなかった。 もう…この笑顔は失いたくない。 陽菜ちゃんには申し訳ないって思うけど… でも‥ごめん。 俺はもう一度陽菜ちゃんに謝って梨華の手を強く握った。 離さない…とそう心の中で呟きながら。