「陽菜ちゃん…だよね?」

「…うん。」


笑われたのが恥かしかったのか梨華は顔を少しだけ赤く染めて私に聞いてきた。


私は少し戸惑いながらも頷いた。



「やっぱりぃ♪緋呂からいつも話に聞いてるよ」

「緋呂くんが私のことを?」


それを聞いてちょっとだけ嬉しかった。


緋呂くんにとったらなんでもないことなのかもしれない。でも、嬉しかった…


「てっきり緋呂は陽菜ちゃんが好きなんだと思ってた♪でも違うって分かってちょっとホッとしちゃった。だって…陽菜ちゃん可愛いから。自信ないもん」


少し悲しい顔をしている梨華を見て思わず見とれてしまった


…なんて綺麗な顔をしてるんだろうって。


あたしには敵わないって…そう思った