次の日学校に行くと教室の前に彗斗が立っていた。


俯きながら教室に向かって歩く。



「陽菜」


教室に入ろうとした時、彗斗に腕を掴まれた。


「ちょっといい?」


そう聞かれ、私はそっと頷いた。


「なんでこっち見ないの?俺のこと嫌いになった…?」


「違っ…」


私は思い切り顔を上げ、首を横に振る。


彗斗は寂しそうに笑っていた…


こんな顔をさせてるのはきっと私。


「んな顔すんなって…」


そう言って彗斗は私の頭を撫でた。