「つーか…人多すぎじゃね?」


どこに行っても人だらけ。
どこの出店にも行列が出来ていた。


俺は少しイライラしながらもどこか空いてる出店はないか探していた。


「…神社?」


しばらく歩くと神社が見えてきた。

さすがに騒いでる奴はいなくて静寂が広がっていた。


静かなのはいいがあまりいい気はしない。


「緋呂…?」


ふと後ろを振り向くと梨華がキョトン顔をしながら俺を見ていた。