私の席は窓側の一番後ろ。


別に窓側ならどこでもよかったが、先生から見ると、前の席より後ろの席のこの方がしっかり見える。


あまり気を抜いていると成績なんて自動的に落ちてくってわけだ。


だから私は授業中はかなり力を入れている。



「……瀬!永瀬 奏はおらんのか!?」



朝のHRが始まっていた。
慌てて返事をする。



今日は嫌な日になりそうな予感がする。



「居ても返事がないなら、遅刻にするからな。」



先生は私を見ながらそれを言い終えた後、教室から出て行った。