目尻から頬を流れる生暖かいものを感じた。 先輩が死んだということはまだ受け入れれていないみたいだ。 あなたを失って、心の何処かにぽっかり穴が空いてしまった。 その穴は大き過ぎても、小さすぎてもダメで。 水瀬 晴翔という存在でしか埋めれない穴だった。 晴翔先輩がいなくなって、図書室にもすっかり行かなくなった。