ね、許さない恋ってなんであるのかな。

なければ誰も傷つかないのに。

それともこれは試練なのかな。

─試練─


それから早いことに時は流れ11月。

未だに田中くんの言葉が頭から離れない。

まさか、バレてないよね?

先生が好きってこと。

『だめだ…考えるのはやめよ』

もうすぐでテストだし…

「姫依?」

『あ、澪華。ごめん、帰ろっか』

せめて澪華と夏穂にバレないように。

心配かけたくないから。

「…………田中くん」

『え?』

目の前には田中くん。それより澪華が知っているのがびっくりした。

『知り合いなの…?』

「家が近いから……」

そうだったんだぁ…。

『何か用…?』

「里中、一緒に来て。」

引っ張られてこけそうになる。

『離してよっ!!』

そう言っても離してくれなかった。