「じゃ、バイバイ。頑張ってね」
『バイバイ。ありがと』
今日は文化祭実行委員会。
「お、来たな。座って」
と私に声をかけた人は山原先生だった。
なんで?ここにいるの?
疑問と嬉しさが同時に来てどうしていいかわからない。
『は、い…』
やっと出た声で返事をする。
もしかして先生が文化祭実行委員の担当?
だったら私、頑張るよ。
少しでも先生に会えるなら。
「手元にあるプリント見て、何をしたいか決めて明日、報告な」
そこで解散。私はずっと先生を見ていた。
そんな私をずっと見ていた人がいたなんて知らずに。