当然、クレアはゼイルにこのことを話して朝の問答が嘘のように終わったのだったが、翌日はなぜかゼイルの姿がなかった。
父親のクアントにゼイルの居場所をきいても、「店にいるんじゃないか。」と言われただけだった。
なので、クレアは思い切って父にゼイルのことをきいてみた。
「ああ、彼はアルバイトだよ。
クレアもロイがいなくなって落ち込んでたし、そのあとはおじいさんばっかりだって嘆いていたけど父さんはずっと心配だった。
若い男に真剣になってしまって、また若い執事を雇ったらおまえも困惑してしまうだろうし、父さんも心配だし・・・。
だけどね、もう18才になったからね、ちょっと免疫でもできればいいかなぁ・・・なんて若い執事を捜してたら、駅前の店でね・・・。」
「まさか、父さん・・・たまたま入った店のサブマスターをひっぱってきたの?」
「まあな。あはははは。」
「あきれた。だからあいつは威張ってるのね。」
「ありゃ?ロイのときとは違って、ひどい言われっぷりだな。
ゼイルは嫌いなタイプなのかい?」
「ん~~~きっとあわないと思う。
仕事だから、やるべきことはしてくれるのはありがたいと思うけど、しゃべり方とかが俺様なんだもん。」
「俺様か・・・あははは。
そういえば店でもそうだったなぁ。
でもまぁ、仕事をきちんとしてもらってるならそんなに文句は言わずにきちんと聞かないとな。」
「そうなんだけど・・・。」
「父さんが忙しいばかりにおまえにも迷惑をかけるけど、何とかゼイルの言うことをよくきいてしっかり家のことをやってくれよ。」
「ええ、それは任せて!
お母さんがいない分私ががんばらなくっちゃね。」
「はりきってるなぁ。
おまえも19才の誕生日には見合いの1つもしてみるか?
適齢期までには2~3回くらいやってもいいと思うぞ。」
「えっ、私は恋愛結婚思考だからいいよ。
それより、父さんこそ、そろそろ再婚を考えないと。」
「それこそ無駄だよ。
父さんはまだ母さんをだなぁ・・・。」
「わかったわかった。
明日は何かと忙しいの。
ゼイルにも手伝ってもらうし、お店にみんなを連れていく約束をしたわ。」
「そうかい。あの店はけっこういい店だからな。」
「へえ、父さんよく知ってるところなのね。」
「昔、母さんとよく行ったところだしね。」
「そうだったの。私も何だか楽しみになってきたわ。」
父親のクアントにゼイルの居場所をきいても、「店にいるんじゃないか。」と言われただけだった。
なので、クレアは思い切って父にゼイルのことをきいてみた。
「ああ、彼はアルバイトだよ。
クレアもロイがいなくなって落ち込んでたし、そのあとはおじいさんばっかりだって嘆いていたけど父さんはずっと心配だった。
若い男に真剣になってしまって、また若い執事を雇ったらおまえも困惑してしまうだろうし、父さんも心配だし・・・。
だけどね、もう18才になったからね、ちょっと免疫でもできればいいかなぁ・・・なんて若い執事を捜してたら、駅前の店でね・・・。」
「まさか、父さん・・・たまたま入った店のサブマスターをひっぱってきたの?」
「まあな。あはははは。」
「あきれた。だからあいつは威張ってるのね。」
「ありゃ?ロイのときとは違って、ひどい言われっぷりだな。
ゼイルは嫌いなタイプなのかい?」
「ん~~~きっとあわないと思う。
仕事だから、やるべきことはしてくれるのはありがたいと思うけど、しゃべり方とかが俺様なんだもん。」
「俺様か・・・あははは。
そういえば店でもそうだったなぁ。
でもまぁ、仕事をきちんとしてもらってるならそんなに文句は言わずにきちんと聞かないとな。」
「そうなんだけど・・・。」
「父さんが忙しいばかりにおまえにも迷惑をかけるけど、何とかゼイルの言うことをよくきいてしっかり家のことをやってくれよ。」
「ええ、それは任せて!
お母さんがいない分私ががんばらなくっちゃね。」
「はりきってるなぁ。
おまえも19才の誕生日には見合いの1つもしてみるか?
適齢期までには2~3回くらいやってもいいと思うぞ。」
「えっ、私は恋愛結婚思考だからいいよ。
それより、父さんこそ、そろそろ再婚を考えないと。」
「それこそ無駄だよ。
父さんはまだ母さんをだなぁ・・・。」
「わかったわかった。
明日は何かと忙しいの。
ゼイルにも手伝ってもらうし、お店にみんなを連れていく約束をしたわ。」
「そうかい。あの店はけっこういい店だからな。」
「へえ、父さんよく知ってるところなのね。」
「昔、母さんとよく行ったところだしね。」
「そうだったの。私も何だか楽しみになってきたわ。」