「あ、領、先生呼んでたよ」 「あ、うん。ありがと」 私は松井領。高校一年です。 周りからよくぶりっ子と言われますが、気にしません。 私はぶりっ子じゃなくて、可愛く見えるように頑張ってるだけだから。 先生の用事がすみ、誰もいない階段を通る。 何階か上ったところで男子の7人の集団と会った。 茶髪、黒髪、焦茶…。ごく普通の男子達に、ちょっとぶつかってみた。