美穂said


入学式から数日たって、授業が本格的に始まった。


「やばい。どうしよう…」

消しゴム、忘れちゃった。


授業は進む一方だし


でもここ消さなきゃ続きかけないし


1人焦っていたら


コロンっ


何かがつくえに転がってきた。


「これ…」

消しゴムの半分ちぎったやつだった

富川舜也の席から転がってきた。


「あ、ありがと」

小さな声でお礼を言った。

「べつに…」

って、冷たく流されたけど