「なぁ美穂。パパと一つ約束してくれないか?」
「なぁに?パパ!」
「どんなに悪かったりひどかったりしても、それを受け入れられるくらいの大きな心を持ちなさい。人は、理由もなしに悪いことはしない。それ以前に、それは悪いことではないかもしれない。
だから、それを責めてはいけない。
わかるかい?」
「わかんない…」
「はははっ!まだ小さいもんなぁ。
簡単に言うと、優しい心でいてくれ。
ということだ。わかるね?」
「うん!わかる!美穂ね!優しい心持ってるよ!だってパパの子だもん!」
「それなら安心だな!よし!パパは美穂のこと、信じているからな!」
「うん!」
…そーいえば、あの時の約束、守れてないよね。
パパ。
あたし、こんなに小さい人間になっちゃった
ごめんなさい。パパ。
約束、守れないよ…
やっぱり、許せないよ。
こんな自分、やだよ…
パパ…
会いたいよ…