周りから視線を感じる。



でも、あたしはそんなこと気にしない



「なんであんたなんかがこんなところで
のこのこと生きてんの?
ぶざけないで」


頭に血が上る


「てゆーか、この町から出て行ったんじゃなかったっけ?なんでいんのよ。」


「…親の仕事の都合で、戻って来たんだよ」


なにその理由


わけがわからない


私は泣き出した


「なんであんたみたいなやつが、今さらあたしの前に現れんのよ!今すぐ消えてよ!人殺し!」


涙が止まらない


富川舜也も不意に泣きそうな顔になった


一瞬だけだったけどね


「美穂!」


なみが止めにきた


「美穂。落ち着いて。大丈夫だから」


落ち着けないよ


こいつがパパの人生を壊したんだよ?



「パパを返してよ!!!」


あたしは叫び



倒れた