案の定─

見事にあたしの噂が学年に流れた。
《長谷川麻衣は須田拓の事が好き》


最悪…。
全てはあいつの…
久村智也のせいだ!!!

まぁー噂は本当の事なんだけどね。

入学2日目からいろんな人に話し掛けられた。
《須田クンの事好きなの?》
《いつから?》
《告れよ〜》

こんな内容ばっか…


あたしは教室に戻り、机にうつぶせていた。



亜「麻衣〜!!!」
『亜優↓↓』
亜「何でそんなに暗い訳?」
『だってー!!!』
亜「噂の事?別に良いじゃん!!!そのまま告っちゃえば?」
『はぁー?あたしが告ったら亜優は困るでしょ?』
亜「私は、別に…」
『…???どうゆう事?』
亜「私さぁ-“慎吾”と付き合うことにしたんだ。」
亜優は、恥ずかしそう言った。
『えっ??!!慎吾ってあたしと同じクラスの“三浦慎吾”って人?』
亜「うん。そう!!!!告られちゃった♪」
『告られた。って…。まだ入学してから2日目だよ?大丈夫なの?』
亜「全然大丈夫♪だから、麻衣は拓と幸せになりな〜♪」
『うん…』

キーンコーンカーンコーン♪
亜「あっ!!!!ベル鳴った!教室戻るね〜♪」


授業が始まってから…あたしは、三浦クンの事をちらちら見てしまう。
亜優と三浦クンが付き合ってるなんて…

(あたし…絶対怪しい…)

授業が終わった後─
亜優が教室に来た。