なんで、なんで、私なの?
病気って、治療があるんぢゃないの?
不治の病?なによ、それ
私が、なにしたのよ。

「杏果、病気なんて、吹っ飛ばすくらい堂々と生きなさい。病人だなんて思わせないように強くなさい。泣いても変わらないのなら、残りの時間を精一杯過ごしなさい。」

お母さんが、言った言葉は嬉しかった。
同情よりも、何倍も。
泣きながらだったけど、お母さんの言葉は強くて、母なんだと、改めて思った