そのあと会話をはじめたふたりを遠目で見ながら、私はこの間のことを思い出していた。


『あ、あの……三枝さん!お、お願いがあるのですが……』

この間、穂積くんが私に言ったお願いはふたつ。


ひとつは、友だちになってほしいということ。

私はこの学校での友だちがまこちゃんしかいないので、すぐにOKしました。

お友だちが増えるなんて、うれしすぎます……!

もうひとつは、お昼ご飯を一緒に食べたいとのことでした。

お昼ご飯も大勢で食べるのに憧れていたので、これもすぐにOKしました。