手伝うどころか迷惑ばかりかけているのに……?
それなのに、感謝まで……

もったいないよ。
私なんかに感謝の言葉なんて。

穂積さんの優しさに、温かさに涙が出そうになる。


いつか一緒に帰った時も、そうだった。
近づくなと言われたのに近づいてしまった私を、許してくれた。

ほんとに、優しい人だと思う。
私なんかと関わってくれるのが申し訳ないくらい。


「……そんな、私こそ……ありがとうございます」

集め終わったプリントを差し出し、笑ってみせる。


ぎゅっ


「……え?」