「あ、あのふたりとも……喧嘩はや」
「おはようはるちゃん。ああ、君は今日も一段と可愛いね」
「って、無視しないでよ!」
私は吉良くんにぺこりとお辞儀をして挨拶する。
それから、まこちゃんの方に向き直る。
「あの、まこちゃん」
「んー?」
「ありが、とう。昨日……私がひとりにならないようにって、吉良くんに連絡してくれて」
私がぎこちなく笑ってそう言うと、まこちゃんが目を逸らす。
「う、うん……(ほんとは脅されたからなんて言えない)はるちゃんが楽しめたなら、よかったわ」
まこちゃんの笑顔が見れてほっとする。