「はるちゃーん!!!」
「わふっ!」
教室に一歩足を踏み入れた途端、物凄い勢いでまこちゃんに飛びつかれました……
……耳と尻尾が見えるのは、私だけでしょうか。
「昨日はごめんね、大丈夫だった!?吉良になにかされたりしてないよね!?」
「あ、あの……」
私の腕や肩を触るまこちゃん。
なんだか空港でボディチェックを受けてるような気分です…
「……本当に失礼だな、君は。さっさと僕のはるちゃんから離れてくれないか」
いつもより少し低い吉良くんの声が聞こえる。
「いた、痛いってば!無理やり引き離すことないでしょー!?このムッツリもさ男が!」