こーちゃんに抱かれる度にたつき君の温もりを忘れて行くようで怖かった。
それに気付いたのかわかんないけど、ヤリ目じゃないし、ゆっくりでいいよ。って言ってやめてくれたこーちゃんがいた。あたしはこーちゃんに感謝した。

月に1回はたつき君に会い昔を思い出しあとはほとんどこーちゃんと平凡な毎日を過ごしていた。
DVDを見てゴロゴロしたり、ちゅーしてイチャイチャしたり、手を繋いでコンビニに歩いて行ったり、堂々とデパートを歩けたり。

カップルになったらこんなこと当たり前なのかもしれない。
だけどあたしは当たり前が許されない恋をしてきたからそんな当たり前の事が嬉しくて幸せで、どうしようもなかった。

たつき君の事を忘れる日はこの先絶対ないよ。どんなに他の男に抱かれたってたつき君は忘れない。