「りんちゃん、機嫌なおそ?」


「…映画、…あと行きたかったパンケーキ屋さんは…?」



「また今度…あ。予約キャンセルしねーと」



そう淡々という悟くんに、ますます心がしょげていく。



一ヶ月前に約束したじゃん、予約もしたじゃん、



「う〜〜〜」


「りん、いつでも行けるだろ?」


「いつでもじゃないもん…」



「…」



目を潤ませているのに気づいたのか、持っていたモップを置いて私の後ろに回り込む悟くん。



後ろからギュッてされるとちょっとだけ涙が引っ込む。



「…ごめんね」


私の頭の後ろに自分のおでこを当てて、


「りん…」


両腕はしっかりお腹のところで組んで密着。




合宿…いつ帰ってくるの…?



バイト来ないのかな、さみしいよ…




ぐるぐるそんなことを考えてた。