あの日は真夏日にしては涼しい珍しい日だった。
いつも通り帰る支度をしていたら弘に、
ちょっといいかな?
と声をかけられた。
奈々と一緒に帰る約束をしていたため、断ろうとしたけど、奈々が先に帰ると言った。
たぶん、私達の状況を悟ったんだと思う。
「…いいよ」
と弘に返事をした。
ここは教室。
当然人がいるわけで弘はなかなか言い出せそうになかった。
だから私は場所を変えようと弘に言った。
そしたら弘は何も言わずに頷いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…