「ねぇ颯太待って!」




私が3回目に呼び掛けたとき

ようやく颯太は足を止めた





「ねぇ颯太、…なんで?」





「…なんでってなんだよ」





「なんで無理やり私を連れ出したの?」







そう言った途端

颯太がゆっくりと私の方を振り向いた