バーン!!


扉の開くでかい音と共に、
ざわついていた倉庫内が一気に静まり返る。

目線はみんな私に向けている。


「だれだ、てめぇ!!」

リーダー格の男が一歩前に出て、そう叫んだ。

「北村るりと申す…。」

ただその一言だけ。
決まりの私の自己紹介。

基本、私は無口なので、あまりしゃべらない。


「はっ!?……きたむら……る…りだ…と?」

私の名前を聞いた瞬間、倉庫内の全員の顔が固まった。