「……どこだ…ここは…」 僕はうっすらと目を開いた。 ぼやけてて、よく見えなかった。 ただ、何か暖かいものに包まれているという感触は持つことができた。 「……悠くん…」 ……僕を呼んでいる…。君は誰…? 「…貴方は…私を救い出してくれた…だから今度は…私が貴方の手を引っ張るから…!!」 あぁ…この声…僕が好きな声…。 凛とした、綺麗な声……。 「……──先輩…。」