「ねぇ、あんた。まだ学校に来てるわけ?」

「香奈美の前から消えてよ」

「私は何もしてないのに、学校を辞めるわけにはいきません」

「はぁ!?何言ってんの?」

「あんたがいるだけで迷惑なのよ」








律はどうしたものかと悩んでいた。
前回のように、偽物のチャイムを鳴らしても、きっと彼女達はもう引っかからないだろう。



だとすれば、残る方法はただ一つ。
第三者の人間の存在。



かと言って律が出ていけば、更に別の問題が発生してしまう。
どうしたら柚姫を傷つけず、問題を回避出来るのかと途方に暮れ、律は空を見上げた。





すると、律はとあることに気付いた。
そして急いであるところに電話を掛けた。