「あれ?律。何処に行くんだ?」

「……」

「…って、シカトかい!」

「あーぁ。行っちゃったわね」

「おっ、あかねじゃん」

「律ならきっと1年生の教室に行ったんだと思うわよ」

「1年の教室?何でまた…」

「律の大切なお姫様が入学してきたから、きっと充電しに行ったんじゃないかしら?さっきまで女の子達に振り回されてたし」

「お姫様?」

「そうよ。隼大も行って見てきたら?きっと面白いものが見れるわよ」








そう言うと、あかねは何処へ行ってしまった。
隼大はあかねに言われるがまま、1年の教室へと向かった。



冷酷王子様として学校中の女子から人気のある律がいる場所は、自然と特定でき、隼大は人だかりが出来ている所へと目指して歩いて行った。