「おっ、律。用件は何だったんだ?」 「……進路調査の紙出せって」 「お前、まだ出してなかったのか?」 「いや、出した」 「なら何で…」 「担任が捨てたんだと」 「はぁ!?」 驚いていて隼大は思わず大きな声で叫んだ。 隼大の声に驚いたクラスメイトは、一斉に律達の方を見た。 そんなクラスメイトに、律はうんざりしていた。 律は溜息をつくと、ボソッと話し始めた。