「おい、律。お姫様に何があったんだ?」 「……婚約者との顔合わせ」 「「はぁ!?」」 まさかの律の言葉に、隼大と穂波は驚いていた。 「おい、律。お姫様の一大事に、何落ち着いてんだよ…シスコンの癖に」 「あぁ?…複雑だけど、だって相手は……」 「あかねちゃん?」 律の言葉は、花菜によって遮られてしまった。 どうやら、あかねが電話を終えて、花菜に携帯を返したようだ。