「お疲れ様」

「あぁ、あかね。サンキュー」

「ううん。隼大のお陰で、明日には花菜の噂が広まると思うわ」

「そうだな。これでお姫様に危害を加える輩はいなくなるだろうよ」

「そうね。本当にありがとう」

「いいってことよ。律のお姫様のためだからな」

「えぇ。でも、花菜は貴方に任せられないから、そこんとこは勘違いしないでね?」

「まさか!俺は律にまだ殺されたくないし、お姫様はちょっと遠慮しておくよ」

「そう。それなら良いのよ」

「間違っても律の前では言うなよ?」

「さぁ、どうかしら?」

「おいおい、勘弁してくれよ…」








俺がそう言うと、あかねは笑って誤魔化し、そのまま帰ってしまった。




あかねが言った通り、次の日には律のお姫様についての噂で持ちきりとなり、手を出す輩はいなくなったんだ。






(隼大side end )