「ここのケーキ美味いんだよ」
「よく来るんですか?」
「……まぁ、高校時代はよく隼大達と来てたかな?」
「そうなんですね」
「特にこの奥の席は、入り口から死角になるから、絶好の隠れ場所になるんだ」
「確かに…」
「まぁ、此処は我が儘言って作って貰ったんだけどね。さっ、折角の紅茶が冷めちゃうから、食べてから話しようか」
「はい…」
そう言うと、律と柚姫はケーキを食べ始めた。
「美味しい!」
「だろ?」
柚姫の反応に、律は嬉しそうに笑っていた。
それから2人はケーキを食べ終えると、また沈黙となってしまった。