俺にとって家族やあかね、奏大くんの妹くらいしか、雨宮律として見てくれる女はいなかった。
酷い時には、男も雨宮流次期家元という目でしか見ない奴がいる中で、彼女だけは違ったんだ。





俺はこんな性格だから、素直になるまでに時間がかかったけれど、彼女だけは違うと、やっと信じられるようになったんだ。