「やっと決心したか」
「なぁ、創。お前の弟にしては草食系なんじゃねーの?」
「確かに…。同じ血が流れているはずなんだけどな…」
「まぁでも、上手く行くと良いな」
「淳平さん、何言ってるんですか?上手くいくに決まってますよ。大体、あの2人は初めっから両思いなんっすから!」
「「はぁ!?」」
「………」
「いや、お姫様に確認済みなんで、マジっすよ?いやぁ~、今日のこの時まで本当に長かった…」
「なら、何でもっと早く言ってやんないんだよ?」
「だって淳平さん。アイツ、自分のことに鈍感すぎなんですよ。しかも、意気地なし。こっちが何を言っても自分の意思を曲げませんでしたからね。いやぁ~…半年以上もの間格闘しても曲げなかったのに、兄貴達は流石だわ!」
隼大は心の重荷だった律と柚姫のことを解消出来て、ホッと一安心していたのであった。
そして、まさか両思いだったとは知らない奏大達3人は、もう苦笑いするしかなかったのであった。