「律!大変だぞ!」
「……目だつから大きい声出すなよ…」
「あ…悪い…。てか、兄貴達も揃ってどうしたんだよ?」
「奏大が律に会いに行くって言うから、俺や創は着いて来たんだよ。それより、大変って何が?」
「あ、そうなんですよ。律にとったら一大事で…。お姫様、お見合いするらしいぞ?!」
「……それ、今奏大くんから聞いたところ」
「えっ?兄貴から?」
隼大は意外な人物の名前が出て来たことに、驚きを隠せないでいた。
「花菜から聞いたんだよ」
「あぁ!そっか、妹ちゃんも同じクラスだったな」
「てか、隼大。お姫様って柚姫ちゃんのことか?」
「あぁ…。淳平さん、実は律のやつ俺が名前を呼ぶと怒るんだ」
「へぇー…」
「隼大、淳平。話が逸れた」
「あっ…」
「悪い、奏大」
奏大に注意を受けた隼大や淳平は、シュンとしていた。