「で、律。どうするつもりなんだ?」
「罠を仕掛ける」
「罠?あんた、まさか花菜を危険な目に合わせるんじゃないでしょうね?そんなことしたら、私許さないわよ?」
「…俺がそんなことはさせない。なぁ、花菜。放課後、1人で教室に残っててくれないか?」
「いいけど…」
「花菜が1人になればきっと直接手を出してくるだろう。そこを狙って奴らを仕留める」
「成る程。でも律、下手したらお姫様が危険な目に…」
「そんなことはさせないって言ってるだろ?」
「…凄い自信だな…」
「当たり前だ」
律はフンと鼻を鳴らし、隼大に向かってニヤリと笑ったのであった。