「アイツどうしたんだ?………まさか、お姫様が片思いしてるって言ったことにショックを受けたのか?」 隼大の呟きは、律に届くことはなかった。 「ハァ~…鈍いにもほどがあるだろうよ…。大体、お姫様が関わりを持ってたのって、アイツしかいないじゃん。なんでそこに気付かないかなぁ~…」 隼大は苦笑いしながら、空に向かってそう呟いた。 そして、そのまま勢い良く席を立つと、律のことを追いかけたのであった。