「っつーか、なんか高校時代よりも増して凄くなってねー?」

「…最悪…」

「まぁ、高校からのエスカレーター組が大半だけど、外部組も多いから仕方ないんだろうけどな」








そう。
律と隼大が進学した大学とは、私立聖和高校の付属大学である、聖和大学なのであった。


元々、外部に進学を予定していた隼大だったが、律が内部進学をするという話を聞き、いきなり進学先を変えたのであった。
きっとこうなることを予想していた隼大が、律を思って進路変更したのであろう。
隼大の予想通り、律は大学でも王子様だと言われるようになり、連日律が行く所に女の子が集まるようになっていたのであった。


それはもう、高校時代とは比べ物にもならないくらいの人で溢れていた。



そんな状況に律はウンザリし、眉間の皺が濃くなる一方であった。